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自動運転 走行距離の83% 彦根のバス実証

自動運転 走行距離の83% 彦根のバス実証

 

降雪を障害物と誤認 停止  

自動運転 走行距離の83% 彦根のバス実証
実証運行のルートを走る自動運転バス(彦根市で)=県提供

 彦根市で2月に実施した自動運転バスの実証運行について、県は全走行距離に占める自動走行の割合が83・7%だったと発表した。舞う雪を障害物と誤認して停止したり、駐車待ちの車列などを回避できなかったりしたため、同乗する運転手が手動に切り替えたという。一方、利用者の多くは導入に前向きだったため、県は技術面などの検討を加えて今秋に2度目の実証運行を行う。(青山大起)

 高齢化などで運転手が不足する中、県は自動運転技術に期待し、特定の条件下で人が関わらない「レベル4」の社会実装を目標に掲げる。その準備として、緊急時に備えて運転手が同乗する「レベル2」の実証運行を計画。彦根駅と彦根市役所、国宝・彦根城の手前にある駐車場の3か所を結ぶ往復約1・5キロをルートに選んだ。

 市やNTT西日本など3社と共同で行い、8個のカメラや衛星測位システム(GNSS)、周辺の物体までの距離などを測る8個のセンサーを搭載した電気自動車を使用。自動運転の設定は、▽時速18キロ未満▽信号の手前で減速・停止させる▽青信号の時は運転手が停止させない操作を行う▽信号が青になれば運転手が発車させる▽交差点の右折時以外は第1車線を走る――などとした。

 2月2~16日の一般向けの運行では、平日に18便、土日祝日には22便運行した。計290便の総走行距離は214・6キロ。記憶しているルートの立体地図と周辺状況から現在地を正確に割り出しながら走ったが、対向車の多い交差点を右折する際などには運転手による操作が必要となり、自動走行の距離は約179・8キロにとどまった。

 雪の影響も大きかった。8日午後は市内で降った雪を、翌朝の準備走行時には道路脇の白線上に固められていた残雪を障害物と誤認して停止。一部の便を手動運転に切り替えた。

 また、衆院選の投票日直前の5~7日には、期日前投票の会場となった市役所の入り口付近から県護国神社まで駐車待ちの車列が発生。直線道路では第2車線への車線変更ができない設定だったため、市役所前に設けたバス停には手動で停車した。

 それでも、利用者には好評で、乗車した計1819人を対象に県が行ったアンケートでは、回答者の53・5%が彦根城周辺で自動運転バスが運行されれば「ぜひ利用したい」とした。

 今秋に予定する実証運行では、車線変更などに関する自動運転の設定を見直すほか、信号機1基にバスとの通信機能を持たせ、スムーズに減速・停止できるようにするという。さらに運行期間とルートも延長して走行データを蓄積し、来年秋の大型観光企画「滋賀デスティネーションキャンペーン」での運行を目指す。

 県交通まちづくり政策課の担当者は「公共交通の活性化は移動手段の確保だけでなく、地域のにぎわいづくりにもたらす影響も大きい。民間との連携も図り、できる限り早期のレベル4実装に向けて取り組む」と話している。

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