
第108回全国高校野球選手権滋賀大会は21日、準々決勝4試合が行われ、4強が決まった。滋賀短大付は、春夏連続出場を目指した滋賀学園にコールド勝ち、八幡商は前年覇者の綾羽にリードを許しながらも中盤に逆転し、いずれもシード校を撃破した。近江と彦根総合は堅実な試合運びで勝ち進んだ。22日は試合がなく、準決勝は23日に行われる。
八幡商5―3綾羽
八幡商は1点を追う四回、桑原と中村の連打に敵失を絡めて逆転すると、六回にも佐伯の左翼線二塁打、代打竹中の左前打などの3連打でリードを広げた。
綾羽は五、七回以外は毎回安打で再三得点圏に走者を送ったが、なかなか連打につながらず、試合の主導権を握れなかった。
滋賀短大付11―4滋賀学園
滋賀短大付は三回、和田、北嶋、峯の3連打で同点とした後、川崎の左越え2点三塁打で勝ち越し。四回にも6長短打で5点を加えて突き放した。
滋賀学園は二回、畑の適時三塁打などで逆転したが、投手陣が相手打線を食い止められなかった。
近江5―0彦根東
近江は1点リードの四回、杉本が左越えにソロ本塁打を放って追加点を挙げると、七回には代打猿田の2点適時打で加点し試合を優位に進めた。先発元はテンポのいい投球で完封した。
彦根東は一回、先頭の稲山の左翼線を破る二塁打で口火を切ったが、走塁ミスで出ばなをくじかれた。
彦根総合5―1立命館守山
彦根総合は二回、川井の右前適時打で先制。1点差で迎えた八回は野谷、渡辺の長短の連続適時打でリードを広げた。荒井、橋本、山田の3投手は要所を締める投球で相手をかわした。
立命館守山は二回以外、毎回走者を出し、再三の得点機を迎えたが、七回の1点にとどまった。
自ら鼓舞悔いなし

立命館守山の前仏投手(3年)は三回に2点目を失ったが「抑えれば、みんなが点を取ってくれる」と自分を鼓舞。以降の七回まで4回を無失点に抑えた。
この春からエースナンバーを背負う。だが、「背番号は背中に付けるだけ。それぞれ役割を果たすことが大事だ」とチームプレーの大切さを実感してきた。
七回、仲間が犠打などでつなぎ、1点を返した。「勝てる」。気合を入れ直したが、八回に3点を追加され、力投は実らなかった。
高校最後の試合。「もっとみんなと野球がやりたかった」と悔しさをにじませつつ、「全員が最後まで全力だった。悔いはない」とすがすがしい顔を見せた。
努力重ね4安打
同点の三回二死一、二塁。狙い通りの高め変化球を強振すると、打球は左翼フェンスを直撃した。勝ち越しの2点三塁打となり、塁上でこみ上げる喜びを乗せて雄たけびを上げた。
守備力を買われ1年の秋にスタメン入りしたが、昨春の選抜大会は打力不足でメンバー外に。学校初の甲子園をスタンドで過ごした悔しさを糧に、「誰よりもバットを振った」。165センチと小柄な体格をカバーするため、冬の筋トレも欠かさなかった。
スイングの鋭さと体幹の良さを認められ、今春レギュラーに復帰。今大会も3回戦まで9番だったが、この日は6番で起用され、4打数4安打の固め打ち。重ねた努力を結果に変え、保木監督の期待にも応えた。
「絶対にレギュラーで戻ってくる」。昨春の甲子園での誓いを果たすまで、負けるわけにはいかない。(香山優真)
滋賀短大付3年 川崎葉汰選手
