大津市は5日、希望しても認可保育所などに入れない今春の待機児童数(4月1日現在)が昨年より101人減少して31人だった、と発表した。昨年まで2年連続で全国最多だったが、保育所の新設や保育士の確保などで大幅に減少させた。依然として残る待機児童対策として、「保育所整備などを引き続き進める」としている。(生田ちひろ)

市によると、待機児童は宅地造成が進むJR比叡山坂本駅周辺から、マンションの多いJR大津京駅周辺にかけての市中北部で多い傾向にある。市は今春、この地域に定員90人の民間保育所や、同19人の民間小規模保育施設を新たに開設した。
市立園でも、保育士と幼稚園教諭の採用を統合し、今春に「教育保育職」として30人を新規に採用。全員を保育所とこども園に配属した。
今年4月の入所入園を申し込んだ、市立、民間を合わせた児童数は2563人で、昨年比9人減と同規模だったが、受け皿の拡充に伴って一定規模で解消につながった。新規と継続利用をあわせた市立、民間の定員計9104人に対しては、8485人が入所し、入所率は93%に上った。
ただ、市立園だけに限ると、保育士不足の影響で68%にとどまる。民間の入所率は98%だった。
待機児童解消が進んだ一方、特定の保育所を希望したり、幼稚園や認可外保育所に入所したりした「隠れ待機児童」は359人。それでも昨年より46人減った。
市は来年4月に大津京駅周辺に定員90人の保育施設を開設予定。保育士の採用も引き続き積極的に行う。
市保育入所課は「窓口や電話で直接保護者からの声に接しており、解消できていないことを重く受け止めている。転入者や共働き世帯の増加で保育ニーズは高まっており、地域ごとの状況を見極めて整備していきたい」としている。
市の待機児童は近年、0か数人以下だったが、2024年に過去最多の184人となり、25年も132人でいずれも全国最多になった。25年4月に民間の小規模保育所が市内2か所に開設されたほか、市も市立逢坂保育園を休園し、同園の保育士の人数分を坂本地域などに再配置するなどしていた。